被写界深度合成

今回のお気に入り3枚

実験画像の他に更に撮影し、今回のお気に入り3枚を選んでみた。きょうのゼラニウムは完全にピークを過ぎ、枯れが目立って来た。今度は違う花でやって見たい。(2017/9/7追記)
※クリック画像は最大で1920×1280(250KB前後、3枚だけ)
(1)花全体にだけピントが合っている写真 ※Panasonic DNC-GX7MK2、Closeup+5、35mm換算34mm、f/5.0、1/60秒、iso-320、補正幅2、撮影枚数20、CombineZP、2017/9/6撮影

(2)前面の花だけにピントが合っている写真 ※Panasonic DNC-GX7MK2、Closeup+5、35mm換算64mm、f/8.0、1/15秒、iso-200、補正幅4、撮影枚数10、CombineZP、2017/9/6撮影

(3)つぼみ、咲きかけ、満開へと行くに従ってピントの移動がある写真 ※Panasonic DNC-GX7MK2、Closeup+10、35mm換算34mm、f/5.6、1/60秒、iso-250、補正幅2、撮影枚数20、CombineZP、2017/8/31撮影

被写界深度合成実験

2017年7月の末、接写実験に使ったゼラニウムの花がまた咲き始めたので、チャンスとばかり、今度は被写界深度合成の実験をやってみた。
前回の接写ではニコンのカメラで行ったが、今回は富士フイルムのX-E2にオールドレンズ・中華レンズ・ニコンGタイプレンズとマウントアダプターを付けてマニュアルで、そしてLUMIX DMC-GX7MK2ではフォーカスセレクトとフォーカスブラケットで実験した。なお、被写界深度の合成に使ったソフトはフリーのCombineZPである。(2017/9/4)

花全体を普通に写す

先ずは富士フイルムX-E2の標準ズームレンズで、普通に写して見よう。ここで背景となるカーペットはぼかしたいので、ズームは中望遠にした。
これを見ると、カーペットの縞は残っているし、後ろの花はぼけている。これが、深度合成を使うと、どうなるかが今回の実験の目的である。
以後、画像をクリックで拡大 ※Fujifilm X-E2、35mm換算75mm、f/11、1/90秒、iso-3200

NIKKOR-S・C Auto 1:1.4 f=50mmで合成

1972年発売のNIKKOR-S・C Auto 1:1.4 f=50mmを富士フイルムXマウント用アダプターにつけて、マニュアルで撮影。絞りF2.8で手前のつぼみから後方の花まで5枚撮って合成。このレンズは40年以上も前に買ったものであるが、実験には未だ使える。合成で花全体にピントが合った写真になり、絞りf/2.8でカーペットもぼけている。 ※Fujifilm X-E2、NIKOMATに付けていたレンズf1.4、35mm換算約75mm、f/2.8、1/58秒、iso-200

NEEWERで合成

NEEWER35mm f/1.7手動フォーカスプライム固定レンズ、FUJIFILM APS-Cデジタルカメラに対応と言うレンズ。中国製のレンズとはどんなものか、試しにAmazonから8,299円で買った。 最初、更に焦点距離の移動を短くして、13枚撮ったが、ピントがダブっていたので、9枚にしてから合成した。このレンズ、少し絞ると結構クリアに写る。実際、マニュアルで写した3枚では一番いい。
※Fujifilm X-E2、中華レンズNeewerf1.7、35mm換算52mm、f/2.8、1/30秒、iso-200

NIKKOR f/1.8Gで合成

これはNIKON純正品。正式名称はAF-S DX NIKKOR f/1.8Gと言う代物。このレンズは絞りリングがないので、マニュアルで使おうとすると最小絞りになってしまう。そこで、一計を案じ、絞りのレバーの所にストッパーを入れて開放絞りにして使った。 これにもマウントアダプターが必要だ。その品名はK&F Concept® マウントアダプター NIK-FXニコンFマウントレンズ- FUJIFILM FXと言うもの。
枚数を多くしてもダブりが多いので、7枚にして撮影したが、開放のせいか、少しピントが甘い。
※Fujifilm X-E2、NIKON fマウントレンズf1.7、35mm換算約52mm、f/1.7開放、1/170秒、iso-200

D40でゼラニウムの等倍撮影

7月の時はクローズアップレンズや接写リングを使って、マクロ撮影をやった。ゼラニウムの花弁のサイズは直径で30mm程度だから、10円玉(等倍撮影)より少し大きい程度である。
このときNIKON D40にクローズアップレンズ+10を付けて写したら、こんな風になった。これだと、前面の花にしかピントが合っていないが、後方の花まで深度合成でピントを合わせて見ようと言うわけである。 ※NIKON D40、レンズ18~55Zoom、35mm換算48mm、Closeup+10、f/14、1/50秒、iso-1600

X-E2でゼラニウムの等倍撮影

D40ではf/14だったから、今度は約半分のf/7.1で、3枚撮ってみた。この絞りと枚数ではD40との差が僅かになったが、ボケ量は大幅に増えた。
ここで気になるのは花のエッジが青くなっている事だ。同じClose-Up+10を使用したDNC-GX7MK2とでは差がとても大きい。これが何に起因しているかの検討が必要だ。 ※Fujifilm X-E2、レンズ18~55Zoom、35mm換算54mm、f/7.1、1/8秒、iso-200

DNC-GX7MK2でフォーカスセレクト

ここからはフォーカスブラケット機能付きのカメラを使った場合。Panasonic DNC-GX7MK2ではフォーカスセレクトと言う機能だけが、自動で深度合成をしてくれる。もしフォーカスブラケットならば合成ソフトが必要だ。この場合、カメラの方で全てやってくれるので楽チンだし、背景までピントのあった画像にもできる。 ※Panasonic DNC-GX7MK2、Closeup+4、36mm換算40mm、f/4.6、1/640秒、iso-160、フォーカスセレクト

2017/9/4満開状態、これ以上の状態は望めないので、最後に簡単なフォーカスセレクトを使って、これだけ手持ち自動合成。これがもっと明るいレンズだと背景も隅々まで、ぼかせる。 ※Panasonic DNC-GX7MK2、35mm換算36mm、f/4.6、1/400秒、iso-1600、フォーカスセレクト

DNC-GX7MK2でフォーカスブラケット

DNC-GX7MK2のフォーカスブラケットは補正幅が1~10、撮影枚数が最大で999枚、ブラケット順序が近→遠か中央±遠近の2通りある。
ここでは補正幅を2、撮影枚数を20枚、ブラケット順序を近→遠でやってみた。補正幅を2だと、20枚で右側の花にようやく到達。もし、左側の花までピントを合わせたいならば、補正幅をもっと大きくしないといけない。 ここで難しいのは補正幅・撮影枚数・ピント範囲の関係、レンズの焦点距離でも変わるので、慣れが必要と思った。フォーカスブラケットではカメラで合成してくれないので、深度合成ソフトが必要だが、CombineZPは簡単なので苦にならない。 ※Panasonic DNC-GX7MK2、Closeup+10、35mm換算36mm、f/5.6、1/60秒、iso-500、フォーカスブラケット20枚

使用カメラ

今回の実験で使ったカメラとレンズ。X-E2はマニュアルでピント調整、GX7はオートフォーカスを使用。

CombineZPで深度合成

起動したら出るこのバーは「Simple Mode」と呼んでいるが、基本的なものはこれだけで出来る。更に詳しいメニューが必要なときは右から2番目の「Enable Menu」をクリックするとよい。 ここで合成は次のように行った。
(1)「NEW」で、フォーカスを変えた画像を選択
(2)「Align and Balance Used Flames(Quick)で「GO」
(3)「Do Stack」で「GO」
(4)「SAVE」で、「OneDrive」を選択して保存(日本語のフォルダ名だとエラーになる)

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